大草のマメナシ②
◼️2017年4月11日(火)雨
小牧大草 太良上池
後継者のいなくなった農耕地や、ただただ草木が生えてるだけの土地は、現代社会の人間にとって、何の役にも立たない。そのような土地は、工業団地か住宅街に変えて、より高度な社会を築くべきだ。
我々人間は、日本人は、それこそが社会にとって善なるものであると信じ、繰り返してきた。
一方、その背景では、生活場所を破壊された戦下の難民のごとく、数々の生物種にとって生息地生育地が失われ、絶滅危惧種という難民たちが誕生した。
この難民たちを受け入れるか拒否するか。いま日本人は、その度量の大きさを試されているのかもしれない。
そもそも、そこに住む地域の人達は比較的寛容であり、この難民を守り、存続を図りたい、という思いが、魂が、伝わってくるような気がする。
展葉と同時に開花する。
さえぎるものが無いので、よく観察できる。
ただし、自生地への立ち入りは禁止されているため、間近での観察は困難。
間近で見られる株は無いかと探してみたところ、こういう株があった。
花序は、サクラと同様で、散形状。
葯が赤褐色。
バラ科ナシ属
マメナシ Pyrus calleryana
愛知県レッドリスト:絶滅危惧ⅠA類