きたおわり自由研究

都市に生きる生物たち

名駅のハナノキ

◼️2017年4月4日(火)晴れ

    名駅 モード学園ビル付近

 

展葉前開花タイプのラッシュが続いている。

 

世の花と較べればたいへん地味で、おそらくここを通る何千何万の人達のほとんどに、見向きもされない。

 

植物の世界を広く見渡せば、一般的な「花」のイメージとかけ離れた花を咲かせる分類群は多く存在する。カエデ類もそのうちのひとつ。

 

葉が出る前に花を咲かせるこの種は、遠目から見れば、赤い枝の木にしか見えない。

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しかし、よくよく見れば、れっきとした花だということが分かる。

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ムクロジ科カエデ属

ハナノキ Acer pycnanthum

雌雄異株であり、葯が見えるためこれは雄株。

 

雌株もきっとあるはず…と探してみたところ、

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案の定、あった。

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雌しべと翼が見える。

花柄は長く、垂れ下がる。